今日は政治の話題から少し離れ、趣味の話を少ししたいと思っています。
インド占星術
いろいろある趣味の一つにインド占星術があります。もともと占星術に興味があり、東洋や西洋の占星術に親しんでいたわけですが、インド占星術はインドの企業に勤め始めたころに知り、すぐに夢中になりました。
占星術は、個人が生まれた時の惑星の配置(ホロスコープ)からその人の性格や職業の適正、その人の人生の傾向などを解析したり、あるいは現在の惑星の配置と生まれて持った惑星の配置の位置関係から、どんなイベントが起こるかなど予測したりするものです。
個人のホロスコープではなく、国のホロスコープを使うと、その国がどんな国になるか、将来どんなことが起きるかなど、個人と同じような解析ができるというわけです。こうした国のホロスコープを使って時事問題を解析するのはマンデーンと呼ばれています。実は占星術においては、マンデーンが先に確立され、後の時代になって個人を鑑定するようになったようです。
大衆的な占星術はなぜ当たらないのか?
世の中には占星術=迷信、あるいはオカルトと考えている方も沢山いらっしゃいますが、それはたぶん良くない種類の占星術師に会ってきた方でしょう。私自身は占星術=データサイエンスだと考えています。占星術に馴染みのない方は?かもしれませんが、占星術というのは惑星データから、先人がたくさんのホロスコープを解析して得られた、たくさんの法則を適用しつつ、ホロスコープの解析を行うものです。よく牡羊座の人は積極的な性格である、双子座は自由奔放な性格というような、特定の星座と性格の関係などが信じられていますが、何座に太陽があるからXXなどという法則は、膨大な占星術の法則のごく一部でしかありません。これだけで判定する占星術は当たらなくて当然です。
優秀な占い師とは?
これは東洋も西洋の占星術も同じですが、ホロスコープは個人個人で違うので、たくさんある法則の優先順位をつけたり、組み合わせたりして、鑑定の対象者にあう条件を導き出すという作業が必要になります。これがうまくできる人が良い占星術師というわけです。ですから占星術師には、膨大な法則や典型的なホロスコープデータを記憶するとともに、データから個人像を再構築するという作業が求められます。今でこそホロスコープをコンピューターで簡単に計算できるソフトウエアが普及していますが、昔はすべて手計算でしたし、数字が苦手な人には不可能なことでした。
占星術をデータサイエンスととらえるならば、例えば会計士が会社の財務諸表その他のデータから会社の経営の健全性や財務状態を把握したり、マーケティングの担当者が購買データを使って消費者の年代ごと、地域ごとの消費性向を解析したり、あるいは経済学者が様々なデータから得られた経済指標を使い、将来の経済トレンドを予測したりするのに非常に似ていると感じます。
インド占星術は特に、莫大な計算が要求されることもあって、理系と親和性が高いようです。元々惑星の動きを観察する天文学は、古来占星術と一体であり、惑星の動きから国の吉凶を予測するためにありました。
占星術があぶりだす日本の問題
占星術を使って自分のホロスコープを知ることで、なすべき行為(カルマ)を知ることができると考えています。人生における様々なイベントは、行為の結果です。どんなに素晴らしいホロスコープを持ち、可能性を秘めた人であっても、その結果を導くための行為がなければ結果には結びつきません。
地方から若い女性の流出がとまらない
私の占星術の師曰く、鑑定を通じて日本の女性の問題を発見することがあるそうです。特に地方在住の女性では、経営者として頭角を現しそうな、ビジネスで成功しそうな優秀な女性のホロスコープなのに、実態は実家にいて非正規の仕事を転々としているというようなケースです。
恐らくそういう女性は、思い切って起業したり、実家を離れて都会で仕事を見つけたりすることで運が開けるのでしょうが、その方の環境がそうさせない、あるいはご本人も自分にそんな能力や可能性があるとは思っていないため、その方にとってよい結果を導く行動を起こせないのでしょう。特に日本の地方では、女性が活躍できる社会環境がないケースが多いため、本来持っている可能性を使わずに終えることが多いのかもしれません。大体自分で起業して運を開くような方は、おとなしく地方で雇われているようなタイプではありません。合わない仕事に就くからこそ、長続きせず、なかなか目が出ないとも言えます。
最近、地方に住む若い女性の流出が問題になっており、自治体は何とかして食い止めようとしています。ですが効果は出ていません。私もかつて保守的な地方で生活した経験がありますが、地方は家父長制的な思想の男性に加え、その思想に洗脳(?)されている女性の意識も問題です。自分も苦労して男性に尽くしてきたのだから、若い女性も自分と同じように苦労するべきと、自分が被った不幸を次世代に押し付ける傾向が強いのです。気の毒ですが自分が古い慣習のせいで受けた不幸は、自分の代で終わりにしなくてはなりません。
若い女性は、地方にいると本来持つ自分の能力が発揮できないことを本能的に悟っていて都会に出るのです。地方自治体の意識改革が進まないと、今後前時代的思想の地方自治体はどんどん消滅する危険性があるでしょう。真の意味での女性の社会進出が、地方活性化のカギになるでしょう。
ホロスコープを解析することで、自身にどんな能力があるのか、可能性があるのか、知ることができます。結果を出すには、運やタイミングなども非常に重要です。そうした運やタイミングを知ることで、よりよい結果に近づくことができるのです。
日本の近未来を鑑定する
個人と同様、日本のホロスコープを読むと、2023年から2030年までの間の日本は経済的に非常に苦しい時期になると言われています。一方でこの期間は日本人の精神性が高まる時期とも言われています。
戦後からこれまでは物質主義で、特に戦後苦労した世代ほど、あふれるモノに囲まれるのが幸せだという価値観を持っています。ですが現在の若い世代は必要最低限のモノで十分という価値観の人も多いです。幸せの物差しはモノではなく、個人としてどんな行為をするか、社会とどうかかわるかという価値観へと変わっている様に思います。
とはいえ、人間、霞を食べて生活するわけにはいきませんので、最低限の生活はもちろん保障されるべきと思います。ですが2030年までに、例えば労働に対する価値観は、長時間残業してもできるだけ沢山稼ぐスタイルから、家庭や趣味を充実するために必要な分だけ稼ぐといったスタイルに徐々に変わると考えています。したがって労働条件の悪い職場はこの先ますます人手不足が深刻になり、そのせいで倒産する企業も増えるでしょう。
これからの日本を作る世代、デジタルネイティブであるZ世代(1996年から2015年に生まれた世代)は、まさにお金やモノへの執着は薄いものの、社会問題に関心が高い世代と言われています。経済成長がすべてではない時代に移行しているのです。私はこうした世の中の価値観の変化も、政策に取り入れていくべきだと感じています。またZ世代は、新しい精神性の高い日本を作る中心的な役割を担うことになるでしょう。
占星術は単なるオカルトではなく、データサイエンスであると考えます。占いの結果に一喜一憂し、占いなしでは何も決められないというのは良くありませんが、政策に生かすという古くからの考えは結構納得感があるのではないでしょうか。