第二回座談会を終えて

前回に続く座談会第二弾です。

ご参加いただいたのは以下の方です。

  • 茶トラさん 

50代女性、東京在住 政治は今のままではよくないと思っている。今回からしっかりいろんな人の話を聞いてから投票したい。

  • T.Tさん 

50代男性 静岡県在住。サハリン2の日本の権益をプーチン大統領の一方的な判断で奪われることに危機感を感じている。

  • コオリユキコさん  2回目参加

50代女性、兵庫県出身、沖縄県在住

  • さすらいの寅さん  2回目参加

50代、無職。現在セミリタイア中。大学等で起業家教育等を教えていた。コンサル業メインに活動。

今回1時間20分を超える座談会になってしまいました。

この座談会を通して、日本はまだ活用できる資源を十分に活用しているとは言えない状況であると感じました。発電のための石油やLNGなど高騰する中、今は思い切って再生可能エネルギーに投資をするタイミングではと考えています。

原発をはじめとした既存の発電所の設備の更新が一向に進まないように見えますが、これも新しい最新の設備に更新することで、投資も促進され、発電効率も上昇すると考えます。

また座談会の最後では、「きどかおり」がブログで示した、廃炉業務で外貨を稼ぐということについて、説明しています。原発は核燃料の廃棄まで長い年月が必要ですし、その間、技術を絶やすことはできません。日本の原発がすべてなくなっても、使用済み核燃料の保管は必要です。その技術を今後途上国で建設されるであろう海外で維持し、同時に外貨を稼ぐというシナリオになるのではと考えています。

お忙しい中ご参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。今後の政策を検討する上で非常に有意義なコメントをたくさんいただきました。

座談会要旨:

座談会ではまず、T.Tさんが資源のない日本が海外に頼らず電力を確保する方法をもっと模索すべきという観点から、バイナリー発電について言及。従来の地熱発電は規模も大きく、建設や管理に様々な障害があったものの、バイナリー発電はその規模から自治体単位、あるいは温泉組合単位での管理が可能と。また設置コストも近年は安くなっている。

このバイナリー発電のネットワークを構築して日本型再生エネルギーの主軸とすべきと。この主張に関しては、「地熱にどこまで期待できるか」に詳しいが、

今後有望なエネルギーとして検討する意義はあると考えている。

太陽光発電については、「きどかおり」はパネルの廃棄方法などが未解決のため、ポジティブではなかった。しかしながら、パワーグリッドの進化により、発電効率も年々改善されていくと考えられ、バイナリー発電同様、再生可能エネルギーの一つとして検討すべきと感じた。ただし設置のための環境破壊や、パネル設置による近隣の温度上昇被害など、解決すべき問題もあると認識している。またパネルの不法投棄が問題になり始めているため、早い段階でリサイクルのための技術開発をすすめ、専門業者による買取や、製品販売時のリサイクル費用の徴収など進めるべきと考えている。

原発については、今回の参加者は反対ではないものの、やはり老朽化した原発の使用はリスクが高くやめるべき、あるいは現在54基ある原発がすべて必要なのかという意見があった。また日本の最新型の原発や火力発電所は発電効率や安全性の観点から優れているにもかかわらず、日本にある設備の世代交代を進めないのはなぜなのかという意見もあった。設備投資には全く新しいものへの投資もあるが、老朽化した設備を最新にすることも重要である。

原発についてはまた、最終処分場を早く決定し、その処分場の収容能力にあう原発だけを計画的に稼働させることが必要であると。T.Tさんはこれから日本の地方で過疎化が進むので、そうした過疎の町に決定すべきと。

日本のエネルギー計画については、長期の視点で具体的な数字を織り込み、長期の計画を立て、火力、原子力、地熱・バイナリー、水力・太陽光などをバランスよく配分すべきと。資源のない日本が、輸入に頼る発電に極端に依存すべきではないとした。

また海外経験が多いコオリさんは、日本ではそもそも電力を使いすぎで、不要な電力を使用しないような取り組みが継続して必要と。一方、日本はDx化などで、今後ますます電力が必要な状況になっており、都市部は特に電力がないと何もできないような状況に陥っている。さすらいの寅さんは、これは都市部の一極集中にも問題があるとし、首都機能の移転をはじめ、地方に人口を分散することが今後重要とした。

その他関連リンクは以下に

バイナリー発電について

バイナリー発電低価格化

水流発電