第二回Zoom座談会企画です。「薬価について」お話せていただきました。
対談していただいたのは、Guroさんです。 Guroさんは現在、医薬品の物流にかかわるお仕事をされていますが、以前は製薬企業にお勤めで、ニューヨークに駐在され、ライセンス活動をされていらっしゃいました。
下記は、今回の座談会の要旨になります。
日本の薬価制度の課題と展望
1. 新薬の薬価と市場の魅力
- 日本市場は新薬に対する薬価の継続的な切り下げにより、海外製薬企業にとって魅力が低下している。
- 医療技術評価(費用対効果評価、HTA)や市場拡大再算定による薬価改定が企業の参入意欲を削いでいる。
- 結果として、日本で画期的新薬が承認・流通されにくくなる可能性がある。
2. ジェネリック医薬品の薬価と供給体制
- 日本ではジェネリックの普及政策が進んだものの、安定供給とコスト管理に課題がある。
- 製造バッチのサイズが小さく、継続的な製造プロセスの最適化が行われず、製造単価が高止まりしている。
- 品質不正や供給停止が相次ぎ、業界再編や品目の絞り込みが必要と考えている。
3. グローバル市場との比較と地政学的リスク
- 米国は特許が有効な期間は、薬価が上昇する市場構造だが、日本はゼロ成長政策により成長性に乏しい。
- 中国・インド依存の原材料供給に地政学的なリスクが顕在化しており、安全保障の面からも国内製造の維持は必要である。
4. 医療アクセスと政策のバランス
- 国民皆保険のもとで先進医療のアクセスを維持するには、薬価政策だけでなく産業保護も重要である。
- スイッチOTCによる保険償還除外や薬価引き下げが進んでいるが、安易な削減は医療供給に悪影響を及ぼす懸念がある。
以下、関連ブログ記事です

