橋本みきひこ衆議院議員との特別対談【後編】

Featured Video Play Icon

国民民主党衆議院議員橋本みきひこさんとの対談後半です。 橋本さんのご専門である『防衛』『防災』についてお伺いしました。

↓前編はこちら↓

要約

防衛予算・安全保障の課題

  • 日本の防衛予算は近年5兆円から8兆円超に増額されているが、多くが人件費に使われており、装備整備は予算不足。
  • 共食い整備(戦闘機の部品を他機から取る状況)など現場の逼迫が明らかに。
  • 防衛省の情報公開が不十分で、国民や候補者が本質的理解を持つのが難しい状況。
  • GDP比2%の防衛費増額の是非より「何が必要か」「どう守るか」を議論すべき。

日米関係と地位協定

  • 防衛方針としては以下の3案を提示: – 米国に依存した軽武装路線 – 日本独自の重武装による自立 – 周辺国との連携による防衛体制
  • 沖縄をはじめ地位協定による地域負担の課題を踏まえ、アメリカ依存を避ける選択肢の検討が必要。

憲法改正と世論調査の難し

  • 憲法や防衛に関するアンケートで「イエス・ノー」回答が困難な質問が多い。
  • 選択的夫婦別姓などは「自由」と「伝統」の価値の両立が重要。
  • 政党の立場が単純化されがちだが、もっと丁寧な議論が必要。

防災と原発事故対応の構造的問題

  • 東日本大震災時、放射性ヨウ素の備蓄はあったが、配布判断や指示系統が曖昧だった。
  • 防災における課題: – 緊急時のトップダウン型リーダーシップの欠如
  • 有効な訓練の不備(現場対応力が育たない)
  • 現場人材の育成不足 物語と教養による社会参加の促進 – 危機を乗り越えた歴史を共有する「国民的な物語」が重要。
  • 社会保障・防衛・教育を支える当事者意識を育むことで、政策理解と参加意識を深めるべき。