新型コロナウイルスとワクチンをめぐる最新知見の整理

今日は、新型コロナウイルスとワクチンについて、これまでに分かってきた事実を改めて整理し、皆さんと共有したいと思います。陰謀論ではなく、科学的な根拠に基づいたアップデートです。選挙期間中にも情報発信を行いましたが、「反ワクチン」と批判されることもありました。今回は12月初めに参加した分子生物学会で得た知見も交えながら、冷静に事実を振り返ります。

コロナウイルスの起源

  • WHOや日本政府は「自然発生」との見解を示しています。
  • 一方で、武漢研究所で行われた「機能獲得研究(Gain-of-Function)」に関連するウイルスが漏洩した可能性を指摘する研究者もいます。
  • 機能獲得研究とは、ウイルスの遺伝子を改変し感染性や病原性の変化を研究するもので、将来の変異を先取りする目的がありますが、生物兵器利用の懸念も伴います。
  • 米国NIHや国防省が武漢研究所に資金提供していた事実もあり、米中共同研究が進められていました。
  • 遺伝子解析では「自然界では起こりにくい変異」が含まれていることが指摘され、研究者の間では研究所漏洩説が有力視されています。

ワクチン開発の背景

  • 新型コロナは一本鎖RNAウイルスで変異が速く、従来型の不活化ワクチンでは対応が難しいと判断されました。
  • そこで短期間で開発可能な「RNAワクチン」が選ばれました。これはスパイクたんぱく質をコードするRNAを体内に導入し、免疫系に抗体を作らせる仕組みです。
  • RNAは不安定なため、脂質ナノ粒子(LNP)で包み込み細胞に届ける技術が採用されました。
  • パンデミックの最中、RNAワクチンを選択したことについては、当時考えられうる科学的に妥当な選択であったと個人的には思っています。ただし、コンセプトとしては実行可能に見えても、実際にワクチンとして有効か、安全かという点については、実際に開発し、試してみないとわからないことも多かったと考えます。

RNA合成と純度の課題

  • 当時の長鎖RNAの合成技術ではDNA断片や二本鎖RNAなど副産物が多く混入し、純度が低いという問題がありました。
  • 名古屋大学の阿部洋教授が引用した文献によれば、初期臨床試験用バッチの純度は78%、商用バッチでは55%程度と報告されています。医薬品としては極めて低い水準です。
  • 阿部教授の新しい方法では90%以上の純度が確保できるとされていますが、高い純度でRNAを合成する技術はまだ発展途上です。
  • 通常の医薬品(低分子医薬品)では不純物が数%でも、それがどんな構造か、単離、構造決定し、それぞれについて毒性試験が必要です。RNAワクチンには検定法についても明確な基準がなく、不純物の作用も十分に検証されていません。
  • ちなみにジェネリック医薬品について、中国やインドから輸入される原薬の純度は低く、副作用の原因となるので使うべきではないという医療従事者が時々います。ですが海外から日本に輸入されるジェネリック医薬品の原薬の純度は、実は新薬よりもずっと高いのです。純度に異常に神経質な日本人のために、すでに基準を満たしている原薬をさらに手間をかけて精製しています。(そのため日本向けジェネリック原薬価格は高い)純度にこだわる日本人は、RNAワクチンの純度も当然気になったはずですし、情報を知っていたら接種を控えた人も多かったのではないかと感じます。

LNP(脂質ナノ粒子)の課題

  • LNPはRNAを保護し細胞に届ける役割を持ちますが、LNPの構造によってRNAワクチンの分布や安定性が大きく変わります。
  • 初期のLNPは熱に弱く、マイナス80度での保管が必要でした。現場で徹底できたかは疑問が残ります。
  • LNPの中には、脳や心臓に分布する可能性もあり、安全性評価が十分だったかは不透明です。
  • 現在は改良型LNPが開発され、安定性が増して冷蔵庫保管が可能なものも登場しています。

安全性と副反応

  • 若年層では副反応が強く、尾身茂氏も「接種は慎重であるべきだった」と発言しています。
  • 学校や職場で事実上の強制があり、接種せざるを得なかった人も多くいました。
  • 副反応の報告は過少で、実際の発生率はもっと高い可能性があります。
  • 因果関係の証明は容易ではありませんが、検証は不可欠です。

技術的検証ポイント

  • スパイクたんぱく質の発現量は個人差が大きく、また発現量のコントロールが難しく、副反応に関与しています。
  • 当初は局所に留まるとされたワクチン成分が、全身に循環することが確認されています。
  • 温度管理の難しさから、失活したワクチンが接種された可能性もありますが、失活したワクチンと副反応との関係は未解明です。

研究環境とリスク

  • 学会では「不都合に気付いていた研究者がなぜ声を上げなかったのか」という議論もありました。
  • 長崎に建設中のBSL4ラボへの影響を恐れた可能性が指摘されています。
  • BSL4は高度な封じ込め施設ですが、漏洩リスクはゼロではありません。原発事故同様「起こる前提で対策を整える」ことが必要です。
  • 個人的には、目的が学術研究であっても機能獲得研究には制限を設けるべきだと考えます。

費用対効果と社会的影響

  • 従来のワクチン(ポリオやはしか等)は安価で効果が持続しますが、コロナワクチンは高額で抗体消失が早く、複数回接種が必要です。費用の他、効果と副反応のリスクのバランスも考慮して評価する必要があるでしょう。
  • 副反応の報告は、症状があっても報告されないケースがほとんどであるため過少であり、実際の発生率はもっと高い可能性があります。
  • 今後のためにも、マイナンバーを活用したコロナワクチンの副反応の大規模調査が望まれます。

まとめ

  • コロナワクチンは「新技術を緊急投入した」事例であり、多くの課題を残しました。
  • ワクチンは人類を救ってきた重要な医薬品ですが、RNAワクチンは従来型と同列に扱うべきではありません。陰謀論を信じている一部の人たちの、「ワクチンは人口削減のためものである」等々については、反対の立場です。
  • 次のパンデミックに備え、科学的検証と制度設計を進めることが不可欠です。
  • 医薬品開発には多様な専門家が関わっています。ワクチン由来の問題については、この開発にかかわっている様々な専門家が知見を共有しながら検証する仕組みが必要です。医師だけ、疫学者だけでは影響を議論するには役者が不十分でしょう。
  • 現在、mRNA医薬の製法・検定についてガイドラインが整備されつつあります。
  • パンデミックから5年。記憶が新しいうちワクチンも含めた、コロナウイルスへの当時の政府の対応や情報統制の是非など、総括を行うことが、未来への備えにつながると考えています。

このブログは、12月13日にXのスペースで行った議論をもとにまとめたものです。スペースでは「不都合な真実を知っていた科学者が、なぜ声を上げなかったのか」という問いが投げかけられました。その理由として、長崎のBSL4施設建設への影響や、自らの研究を優先したのだという意見もありました。しかし私自身は、科学者たちが同調圧力を恐れていたせいだと考えています。

私の周囲には、ウイルスが人工的に作られた遺伝子ではないか、あるいは漏洩事故によるものではないかと初期段階から疑う人は少なくありませんでした。また、ワクチンの完成度に疑問を呈する声も多くありました。それでも声を上げなかったのは、批判や攻撃を受けることへの恐怖があったからだと思います。コロナ禍における同調圧力は異常なほど強く、まるで戦争前夜のようだと語る人もいました。

第二次世界大戦中でさえ、冷静に情報を分析できる人々は、日本が勝てる戦争ではないと理解していたはずです。しかし、それを公言できない圧力が存在していたのだと思います。

同様にコロナ禍でも、黙って自分や家族にはワクチンを接種せずにやり過ごそうと考えた研究者は多かったでしょう。一方で、医療従事者や介護職の人々は職務上、繰り返し接種を余儀なくされ、体調を崩した人もいたはずです。

公衆衛生の観点から、多くの人にワクチンを接種してほしいという政府の意図は理解できなくはありません。しかし、そのために情報を過度に制限すれば、政府への不信感を招き、次のパンデミックでは制御不能に陥る危険があります。したがって、ワクチンの評価だけでなく、コロナ禍における政府やマスメディアの対応についても、冷静かつ徹底した総括が必要だと考えています。

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