選挙活動を終えるにあたって

今回の立候補にあたっては、公認が決まったタイミングが公示の直前だったこともあり、いろいろ迷うことも正直ありました。またなんの地盤もないのに、出るだけ無駄なのでは?と言われることもありました。

私が選挙に出たのは、自分のように特別な後ろ盾のない人も政治家になれる道筋を作りたいと思ったからです。むしろ挑戦者というのは落選しても誰も気にしないので、全くお気楽なものです。代々続く政治家の家に生まれた二世、三世議員である人が、後援会の強力な後押しにもかかわらず、まさかの落選を経験するのとは全く落選の重みが違います。

私はスティーブジョブズが、スタンフォード大学の卒業式でしたスピーチがとても好きなのですが、彼のスピーチの中に、アップルの社長を30歳で解任されたときの話が出てきます。彼はその時代がもっともクリエイティブであったと回想しています。上場企業の社長という重責を解かれて、また新しいスタートラインに立ったからと。

選挙というのはもちろん、大変な面もたくさんありますが、初めて選挙を体験する者にとっては意外と面白いものだというのが正直な感想です。

今回の選挙に当たり、これまであまり思い出したくなかった子供のころのことを回想しました。つらいことばかりだった気がしていたのですが、実はそうでもなかったということ改めて気づきました。また、今の自分があるための、いろいろなきっかけや学びがあったことも思い出しました。

私が夕張市にいた頃、通学途中に市営の図書館があり、その中に子供向けの図書館がありました。そこにはたくさんのマンガの単行本もありました。手塚治虫さんのマンガや藤子不二雄さんのマンガが多かったと記憶しています。マンガ本は貸出禁止だったため、私は学校帰りに毎日のように図書館に通って読んでいました。そのうち、他の本も少しずつ読むようになりました。今でいうヤングアダルト向けの本でしょうか。そのうち大人が読むような本もどんどん読むようになり、学校の勉強が一気に楽になりました。当時図書館の司書をされていた方は、なぜあの図書館にマンガ本を置こうと思い立ったのか、今から思うとあの図書館にあった子供向けの本のセレクションは素晴らしかったなと。そうやって名前も知らない誰かのおかげで自分があるのだと。

今回の立候補に当たり、私のブログを読んで感心してくださったり、励ましのお言葉をかけてくださったりしてくださった方がいらっしゃったこと、大変感謝しています。私もまた名前の知らない誰かのためにお役に立てるよう、頑張りたいと思っています。

最後に、本当に短い時間でこのホームページのアイディアと作成を引き受けてくださった折田さん、急な依頼にもかかわらず、動画の編集を引き受けてくださった松村さんやいりえさん、ビラの内容や動画の内容に逐一ダメ出しをしてくれた私の選挙対策部長(?)でもある吉永さん、炎天下、一緒にビラ配りを手伝ってくれたかいさん、その他座談会に参加していただきました皆様、SNSで私の選挙活動を拡散していただいた皆様、その他数々の励ましの言葉をいただきました皆様、本当にありがとうございました。